呪いの連鎖

185 本当にあった怖い名無し sage 2007/05/25(金) 11:15:51 ID:79Ddwri60
その夢を見て嫌な予感がしたらしく、結婚を急がなければと感じたらしい。
以前から結婚の話になるとAは消極的だったらしく、いきなり結婚話をしても
変わらないだろうと思い、それなら妊娠してしまおうと考えたそうだ。
でも妊娠したのがわかる前にAは入院してしまった。
Bはこうも言っていた。「あの夢はこの事を伝えたかったんだと思う」
「だから子供が出来たことを知れば必ず直ってくれるよ」
頭がおかしくなりそうだった。今日はもう遅いから明日また話そうと
Bを家に帰した。

その日は一晩中、寝ることは出来なかった。何が最良なんだろう。
自問自答を繰り返して出た答えは、Bに呪いの話を告げることだった。

翌日はBを俺の家に呼んで話すことにした。こんな話は外では出来るわけもない。
体のことも心配だったし。
Bと話をし、すべてを教えてあげた。何人もの人が死にそしてAの家族が亡くなり
続けていることも。夢の話や細かい事もすべて話た。

Bはため息を付きながら「言えないよね、呪いなんて」そう言った。
「それが結婚に踏み切れない理由だったんだね」Bは泣いていた。
俺はBに言った。「あいつが呪いを信じてる以上、妊娠のことがわかれば
100%堕ろせと言ってくるだろう」「もしBが生む覚悟なら絶対に言うな」
Bは「あの人の性格を考えれば言えないよね」「でも堕ろさないよ」
涙をこらえながら言うBを見て俺は泣けてきた。

その後、俺たち二人はこれからのことを話し合った。人の人生をこれだけ
真剣に考えたのは俺自身、初めてのことだったかもしれない。
Aの病が奇跡的に治ってくれればどれだけいいだろう。

186 本当にあった怖い名無し sage 2007/05/25(金) 11:16:50 ID:79Ddwri60
それから俺は暇があれば、Aの元に見舞いに行き、Bともよく話をした。
Aの病状は一向に良くはならなかった。
2ヶ月も経たないうちにAは危篤状態に陥った。持ち直すことなく
Aは他界してしまった。

俺が駆けつけた時にはすでにAの体からは温もりは消えていた。
Aは自分が亡くなった後のことをよく考えていてくれた。
Bに保険のことや遺産のこと、俺とBに葬儀のお願いや後の処分方法など。
Bに宛てた手紙、俺とBに宛てた手紙、そして俺に宛てた手紙。

俺とBに宛てた手紙にはもの凄く感謝の込められたものだった。
Bに宛てた手紙も同じようなものだったらしい。
ただ俺個人に宛てた手紙は違っていた。
その手紙の内容はBに見せられるようなものではなかった。

Aが亡くなって半年ほど経った。もうすぐBは出産する。
無事に生まれてきてほしい、何事も無く成長してほしい。
ひたすらそう願うしかない。

俺はAの残した遺言で今も悩んでいる。なんでこんな物を残したんだ。
Aの残した手紙の中には、俺とBの婚姻届が同封されていた。
そしてAの残した手紙。

187 本当にあった怖い名無し sage 2007/05/25(金) 11:18:04 ID:79Ddwri60
「Bのお腹に居る子供は俺の子供ではない、お前の子供だ。
だからお前は責任を取ってBを幸せにしろ。」
Aは子供が出来ていたことに気づいていたのだ。

だからって強引に俺の子供にするなよ。お前なりに考えたことだろう
きっと呪いの事で頭がいっぱいになっていたんんだろう。
お前の気持ちは良くわかる。でもこれはないだろ。
最後にAはこう綴っていた。「頼むからBを幸せにしてくれ
頼むからこの願いを叶えてくれ、もし叶えてくれなければお前を呪う」

Aの身の回りで起きたことは偶然だと俺は思いたい。Aが呪われる必要は
何一つ無かったはずなんだから。

もしかしたらこれは俺自身が招いたのかもしれない。
今までしてきたことの罰なのかな。

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