今から15年くらい前の話。
俺は小4、妹は小3、2人部屋の2段ベッドで寝てた。
部屋にはベッドの横に通路を挟んで机が2つ並んであって、枕元には小さなタンス、
その向かいにドア、足元のほうに窓があった。
季節はちょうど今くらい、部屋にクーラーがなかったから寝苦しい夜だった。
下のベッドで寝てた俺は、あまりの暑さに目が覚めた。
ドアのほうにある掛け時計を見ようと、
寝ている体制のまま左を向いた。
暗くてよく見えない。
目を凝らしてみてみると、
ドアが2、30センチくらい半開きになっていることに気づいた。

影がいた。
暗くてよく見えなかったが、
暗闇に溶けるように薄暗いドア、その隙間から、
それ以上に真っ黒な顔らしきものと、ドアを掴んだ指先らしきものがそこにあった。
527 525 2007/07/28(土) 00:07:51 ID:cGcLkcrS0
そのとき俺は、顔も確認できないその影を妹だと思った。
「おい○○! 早く寝ろよ!」
返事はない、そのなんとも言えないその影とにらみ合った。
すると、突然影が点滅して、消えてしまった。

不審に思った俺はベッドから起き上がって、ドアのほうに向かった。
ドアを完全に開けてみる。 誰もいない。
時計をみると、深夜1時すぎ。上の段にも妹は確認できた。
隣部屋で寝ている両親のもとに言ってみる。2人とも寝ている。
「…、寝ぼけてたんかな。」
寝起きで頭がボーっとしていたこともあり、
それほど深く考えずにベッドに戻った。
そしてまた睡魔が襲ってきた。
…。……。
529 525 2007/07/28(土) 00:17:02 ID:cGcLkcrS0
…、目が覚めてしまった。
相変わらずすごい汗をかいている。
ただ、寝汗ではない。それとは種類の異なったいやな汗だ。

怖かった。なぜだかはわからなかったが、恐ろしく怖くなった。
みたくない。みたくない。みたくない。
左の後頭部がしびれるような感覚に陥った。みたくない。
けど、俺は見てしまった。ドアのほうを。

完全に開かれたドア、そこには暗闇よりもさらに濃い影がいた。
座っていた。三角座り、体育座りのようにみえた。
視線が動かせなかった、みたくないのに。
頭と思われる所、後頭部からなにかか出ていた。棒状なもの。
…。……、ポニーテール。

上の段で寝ていた妹が寝返りをうった、ベッドが軋む。
声を洩らした、その瞬間に影は消えてしまった。

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